葬 Funeral


通夜や葬儀の場には、故人や遺族への心からの配慮から、守らなければならないマナーやエチケットがあるので気をつけましょう。

訃報を聞いたら

悲しみの知らせを受けたら、故人との関係や立場を考えながら、速やかに弔問しましょう。その際、しきたりやお悔やみの言葉使いに注意して失礼のないように心掛けましょう。

弔問はそれぞれの立場で

不幸の知らせは、こちらの状況に関係なく突然やってきます。訃報を聞いたら慌てることなく冷静に対処しましょう。

死亡の連絡は、まず親族、そして友人・知人関係者の順になされるのが一般的です。連絡を受けたら故人との立場を考えて弔問することが大切です。近親者の場合は、すぐに駆けつけてお悔やみを述べて遺族の悲しみの支えとなります。

友人・知人の場合は、遺族からの連絡ならまっ先に駆けつけましょう。仕事上の付き合いの方やあまり親しくない方は、通夜の祭壇ができあがったころに弔問します。弔問のあいさつは短くすませるのがマナーです。

弔問できない場合は

どうしても弔問できない場合もあります。例えば、出張中などのやむを得ない事情があるときや、身内に慶事があるケースなど。そんなときは、代理を立てたり、電報、電話、手紙などでとりあえずお悔やみの気持ちを伝えましょう。その際も、できる限る本人が通夜、もしくは葬儀に間に合うように努めることが大切です。

弔電を打つときの宛名は喪主で、喪主がわからない場合は「故○○様ご遺族様」とします。電話や手紙で悲しみの心を伝えるときは、忌み言葉を避けることを忘れずに。さらに電話をかける際は、忙しい遺族のことを考えて簡単にすませるのが礼儀です。

お手伝いをする場合

すでに人手が足りている場合は別として、遺族の方が手助けを求めているなら積極的に申し出ましょう。手伝いをする場合は、遺族や世話役の指示に従いながら、自分にできる仕事を引き受けること。若い方なら身体を動かす仕事を手伝い、年配の方はその経験を活かせるアドバイザー的な仕事をすると役立てることでしょう。ただしどんな手伝いも、自分勝手に行動しないこと。かえって迷惑がられることがあります。

注意したい忌み言葉

遺族の深い悲しみを思いやる理由から、弔問の際や弔電、弔文、電話などで使ってはいけない言葉があります。それが「忌(い)み言葉」です。例えば苦しみや死を連想させる「九」「四」の字はタブーですし、不幸が重なることを嫌うところから「重ね重ね」や「くれぐれ」、「たびたび」など。さらに不幸の再来を意味する「また」「追って」「再々」などの言葉も使わないように気をつけましょう。大げさな言葉使いもふさわしくありません。

葬儀・告別式に参列する

故人に別れを告げるセレモニーに参列する場合は、遺族の悲しみの深さを考えて、思いやりの心で失礼のないマナー、振る舞いに心掛けましょう。

参列者の服装

通夜に出席する際の服装は、略礼装や順礼装。仕事先から駆けつけるときはそのままの服装でもかまいません。葬儀や告別式に出席する際は、故人との関係によって異なりますが、男性ならブラックスーツかグレースーツ、ネクタイは黒無地、靴・靴下は黒で。

女性の場合は和装なら略礼装、洋服なら黒のブラウスとスカートの組み合わせ。グレーや紺の目立たないスーツやワンピースなら平服でも出席できます。アクセサリーや持ち物についても故人や遺族に失礼のないように気を配りましょう。

香典のマナー

香典は通夜か葬儀、または告別式に参列するときに持参します。弔問の際に持参するのは相手に迷惑となる場合があるので避けましょう。霊前に供える現金を、宗教に関係なく「香典」と呼びますが、香典を入れる金包みは故人の宗旨によって異なるので注意が必要です。事前に確認のうえ、宗旨に応じたものを持参しましょう。

同様に表書きについても違いがあるので、分からない場合は一般的に使われる「御霊前」としましょう。表書きには氏名を明記しますが、その際筆ペンを用い、ボールペンでは書かないこと。香典をバッグやスーツのポケットから直接出して手渡しするのは失礼とされるので、必ずふろしきやふくさに包んで持参し、受付や霊前で包みから速やかに出して静かに差し出すのがマナーです。

香典返し

香典返しは忌明けの法要の時に行います。あいさつ状を添えて、「お茶」「シーツ」「石鹸」などの日常使いの品物を贈るのが一般的です。

法要に招かれたら

法事は故人の冥福を祈り、その霊を慰めるために命日に行う行事です。招かれたときはできる限り出席するのが礼儀。ご供養の心を込めて伺いましょう。

案内状が届いたら

法要の案内状が届いたら施主側の準備もありますので、出欠の返事はなるべく早めに出すようにしましょう。法要は病気などのやむを得ない場合を除いて、できる限り出席するのがマナーです。

どうしても出席できない場合は、お詫びの言葉を添えて返信しましょう。また内輪だけで行うこともあるので、法要の日が近づいてもこちらから催促する行動は慎み、招きを受けた場合のみ出席するようにしましょう。

供物料は?

法要に招かれたとき、本来は供物や供花を持参するものでしたが、最近では供物料として現金を包むのが一般的です。供物料の金額は法要の規模や地域の習慣によっても違います。

供物料はふくさに包んで持参し、祭壇または仏壇に拝礼して供えます。一周忌までは白黒・水引を結んだものを、三回忌以降は青白・黄白の金包みを使います。

平服で出席

一般的に一周忌の法要までは、喪服を着ます。それ以降は、服装の色も薄れていくといわれてますので、地味なワンピースやスーツなどがいいでしょう。服装に迷うなら同席する親戚や年配の方に尋ねることをおすすめします。三回忌以降は地味な平服で訪れて。

出席できなくなったら

どうしても出席できないときは、御供物料を包んで現金書留で送ります。香か供花を贈ってもいいでしょう。

Q&A

弔問を遠慮するときは?

参列者が出産間近であったり、身内に慶事が迫っているときなどは、喪家への思いやりとして弔問を遠慮したほうが良い場合があります。

代理人に出席してもらっていいの?

代理人を立てるのはやむを得ませんが、できれば後日改めて伺うか、お香典に手紙を添えて送りましょう。弔問者に預けるのは避けて。

ご厚志の遠慮って何?

「ご厚志ご辞退申し上げます」は、お香典は受け取らず、気持ちだけ頂きますという意味です。無理に贈らないようにしましょう。

花を贈っても香典は必要なの?

一般的には花や香、供物をささげる代わりに御香料を持参します。花輪や生花をささげた場合は、二重になるので香典を包む必要はありません。しかし、故人との間柄が深かったり、思いが強い場合は花と香典の両方ともささげてもかまいません。

弔辞を頼まれたら?

遺族から弔辞を頼まれた場合は、断らずに受けるのが礼儀です。また依頼されていない場合でも、故人への追悼の言葉をぜひささげたいと願うときは申し出られるのも良いでしょう。

弔辞は故人や遺族に対する素直な気持ちを自分の言葉で丁寧に書くことが大切です。朗読は参列者に聞こえるように心を込めてゆっくり読みましょう。